ある程度の年月を同じ職場で過ごしていますと、そろそろ資格を取ろうかな?と思い始める方が多いのではないでしょうか。
特に看護師や助産師は、その経験と知識、技術がいかに伴っているかがキャリアアップに実に関係してきます。
とはいえ、その伴っているはずの経験や知識、技術というものは残念ながら目には見えないものですから、それを表すためにも必要なのが資格なのです。そして、その資格を取得する為に必要なのが時間と費用です。時間はみな平等に用意されているものですが、お金ばかりは先立つものがないと勉強を始めたくても始められませんからね。
そこで、ぜひ役立てて欲しいのが助成金や支援金といったたぐいです。
これは、一般的には企業や病院など、その職場の福利厚生に組み込まれているのがほとんど。しかし、こういった助成金など支給されるものというのはその職場によって利用方法が違い、申請方法なども異なります。
「支援金に気付かずに取得してしまった!」という方でも、後から問い合わせれば助成金が出る場合があるので、ぜひ職場に問い合わせてみてください。
仕事に関係のある資格ならば、給与に反映されるという場合もあります。これも含め、職場にどういった支援などをしてもらえるのかなど事前に問い合わせておく事が必要であるといえるでしょう。
また、勤務先で役立てる為に取得した資格であれば、年末に確定申告をして税務署の審査を通った結果、資格取得までにかかった費用(入学費、教材費、受験料、受験会場までの交通費、資格取得申請費など)が一定基準を満たしているとされれば控除を受ける事が出来るといいます。
これは看護師や助産師といった特殊なものでなくとも、運転免許など少しでも仕事に役立てられるものであれば申請が可能。その旨がわかるよう職場からは証明書を受ける必要がありますが、税務署が職務に必要な資格取得であるとさえ判断されれば控除を受けられますから、聞くだけ損はないといえるでしょう。
ちなみに、雇用保険の被保険者だった期間が全部で3年以上ある人であれば、現在仕事をしていなくても前職から1年以内で厚生労働省指定の講座を対象に、支払額の約20%・最大10万円が戻ってくる教育訓練給付制度があります。この場合、申請は管轄しているハローワークへ。全講座が終了してから申請できるので、対象であるかは調べてからでも遅くはありません。